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    <title>かけはしアーカイブズ - 将棋を世界に広める会: オランダ・ベルギー</title>
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        <title>ベルギー王国大使館公使のメッセージ（50号、2010年10月9日発行）</title>
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        <summary>　『将棋を世界に広める会』ISPSの15周年に当たり、将棋に対する印象を皆様にお...</summary>
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p> 　『将棋を世界に広める会』ISPSの15周年に当たり、将棋に対する印象を皆様にお伝えする機会を得ましたことを大変光栄に存じます。現在、東京在住のべ
ルギー人外交官ですが、2008年、日本に着任後ほどなくして将棋という魅力的なゲームに接し、たちまち魅了され今日に到っております。この度、ISPS
の組織活動の中心である将棋の普及促進についての視点を述べるようお話をいただきましたので、非正統的もしくは物議を醸しかねないと思いつつも、私見を述
べさせて頂きます。（<strong>ベルギー王国日本大使館公使　フレデリク・ヴェルハイデン</strong>）</p><p><a href="http://shogi-isps.org/photos/uncategorized/2011/01/09/20110109_frederic_2.jpg"><img height="291" border="0" width="300" alt="20110109_frederic_2" title="20110109_frederic_2" src="http://shogi-isps.org/kakehashi/images/2011/01/09/20110109_frederic_2.jpg" style="float: right; margin: 0px 0px 5px 5px;" /></a>
　日本語の良くわからない外国人にとって、将棋の世界が全く閉ざされているものだとは、日本の人々には中々わからないかもしれません。日本においてはとてもポピュラーな将棋ですが、外国人には見つけにくいものなのです。外国のメディアが関心を寄せることはほとんどありません。奇妙な無意味なものとして遠ざけられ、将棋を指している姿を外国人が見ることはほとんどありません。たとえ、誰かが将棋を指している場面に出会ったとしても、何か神秘性をかもし出す無彩色の駒が、動き回り、飛び跳ね、相手の駒を取り、取られた駒が再び盤に戻っていく様子は、通りがかりの者には、ただ不可思議なものとしてしか感じとれないのです。ですから、将棋は古代からの日本伝統文化の一部であるにもかかわらず、残念ながら、日本在住の外国人にはほとんど知られていないのはそう驚くことではありません。彼らが、なぜお茶、生け花、相撲、流鏑馬、舞踊や能・歌舞伎といった踊りや演劇、音楽などを良く知っているのか、という疑問は残りますが。</p>

<p>私の場合は、正に偶然、しかも一連の幸運によって将棋に出会いました。日本に着いた日のことです。時差ぼけで眠れぬままに、ケーブルテレビの将棋チャンネルを適当に変えつつ将棋を見て過ごしたのが最初の出会いです。後日、東京でチェスのできる場所を散々探しまわったのですが中々見つからず、やっと見つけたのが飯田橋にある日仏学院の『チェス＆将棋クラブ』でした。偶然にも、そこでISPSの寺尾氏、ピノー氏にお会いしたのです。<br />しかし、将棋の海外普及を偶然に頼ろうとするのは無理な話です。戦略としては、より効果的と思われる要素を拾い上げることではないでしょうか。</p>

<p><strong>《標的とすべき対象》</strong><br />　普及活動には、支持基盤とエリート、この二つを生み出すことが求められます。それぞれの標的に、異なる戦略を定めるべきだと思います。一方は、例えば漫画やアニメなどの一般的な文化や日本の伝統文化を通して、既に日本文化に魅力を感じている人々に対してであり、もう一方は、チェスに似たゲームに精通した人びとです。精通した人びとは複雑な将棋を十二分に理解し、選手レベルに達することもできましょう。ある話を聞きました。数年前、ヨーロッパのポーカーの団体が、チェスプレーヤーにポーカーの普及を図ったそうです。相当な熱意を持って行ったようですが、結果として、幾人かのチェスプレーヤーは、今や自分の専門はポーカーだと言う様になるまでの成功を収めたそうです。しかしながら、もしこの方法を生かすのであれば、常に双方向の道を用意すべきだと思います。一方的にチェスプレーヤーに対して将棋の普及活動をするだけではなく、たとえば、将棋の棋士が、チェスの大会に出場すると言うのはいかがでしょうか。チェス界にとって非常に素晴らしいニュースになるとともに、日本国外への将棋普及に役立つことは間違いありません。無論、こうした交流の動きが適切に準備されたという前提の下ですが。</p>

<p><strong>《各国のパートナーと連携》</strong><br />　我国ベルギーのみを見ても、幸運にも二百を超える日本企業の投資先となり、一万人以上の日本人専門家や会社員の家族の暮らす国となっています。表面化しにくい面もありますが、海外駐在官僚や「日本財団」のような団体は言うまでもなく、世界中の日本人学校や企業団体は、将棋普及への素晴らしい機会を与えてくれ、より体系的な展開も可能になるに違いありません。</p>

<p><strong>《力強い新たな手段》</strong><br />　目的とする将棋の海外普及のためには、新たなテクノロジーを取り込むべきであると、強く主張したいと思います。将棋ソフトやことにインターネットは力強い手段です。検索エンジンの画面に「shogi」とタイプするだけで、興味のある誰でもがこのゲームに触れることができます。世界中に広がる若い将棋愛好家が、将棋連盟やISPSについて聞いたことがないとしても、（ユーチューブ上のハンドルネーム）『Hideｔchi』は直ちに認識します。ここには大きなチャンスがあります。</p>

<p>　最後に、将棋がいつの日か全世界的な人気を得ることを祈念しております。将棋にはその価値は十分にあります。或る、とても尊敬を集める師範が、「チェスには人びとを幸せにする力を宿している」と書いています。歴史、伝統、複雑性、生み出される興奮、そして何よりもその素晴らしい美しさを鑑みると、私は将棋にも同様の徳があると確信しています。外国人としての私のメッセージを端的に申せば、『どうか、将棋を独り占めしないで下さい』と言ったところです。最後までお読みいただき有難うございました。<br />（原文は英語。英文は割愛させていただきました。訳　松岡信行。また、ベルギー大使館のご厚意により、館内の撮影を許可していただきました）</p></div>
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        <title>世界の将棋情報アラカルト（48号、2009年11月22日発行）</title>
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        <published>2010-03-24T14:53:00+09:00</published>
        <updated>2010-03-24T15:13:42+09:00</updated>
        <summary>* アジア国際学生将棋交流会企画（Asian Intercultural Sho...</summary>
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        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="オランダ・ベルギー" />
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        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="中国・香港・台湾" />
        
        
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p><strong>* アジア国際学生将棋交流会企画（Asian Intercultural Shogi Exchange Program）　実施される</strong><br />　去る7月27日から7月30日に亘り、東京都内において標記の会が実施された。参加者、北京大学生４名、マレーシア人1 名、日本人2 名の計７名と、運営スタッフ8名の合計15名で活動。スタッフは笠井友貴（本企画代表、東京大学４年）、牧野満理瑛（東京大学修士２年）、中村太地（早稲田大学3年、プロ棋士）、澤田萌（東京大学修士1年）、細川陽（中央大学4年）、鈴木渉（早稲田大学１年）、丸山敏司（早稲田大学１年）、刀禰亮哉（麻布高校１年）。</p>

<p>　過去二回に渡り、「議論によって交流を図る」というコンセプトの下で執り行われてきましたが、「コンセプトがわかりづらい、対局も含めてはどうか」との話しが各所からあり、今回はシャンチー（中国将棋）と日本将棋に焦点を当てて各将棋の歴史、文化的背景を掘り下げるばかりでなく、対局をすることでより密な交流を図った。4日間の中で、①将棋連盟を訪問しプロ棋士の公式戦を見学。将棋の中に息づく日本の文化や美意識を感じる。②羽生善治名人、米長邦雄将棋連盟会長、所司和晴七段を招き話し合いを持つと同時に、羽生名人との交流セッションを行い、将棋関係者だけでなく一般の学生たちにも広く募り、東京大学で約40 名が羽生名人との交流をおこなった。③参加者で日本将棋と中国将棋の「歴史・文化・教育・社会」的背景に関する議論を積み重ね、羽生名人が「中国将棋を参考にして日本将棋の普及に際しての提案」という形で提言。リアルタイムウェブ中継した所、アクセス数は1000 以上になった。また、ネットだけでなく、NHK の「囲碁・将棋ジャーナル」での放映や、東京大学新聞の一面、週刊将棋での特集、長崎新聞などに掲載され、成果が伝えられた。（『企画概要』より抜粋して要約）</p>

<p><strong>*米国十代の若者　&quot;The 81 Square Universe“　立ち上げる</strong><br />　当会会員の HIDETCHI さんが次々と英語で将棋のビデオを作ってYouTube に発表しているのを既にメールマガジンや、「かけはし」でお伝えしているので、ご存知の方が多いと思います。HIDETCHIさんのビデオを見て将棋を覚えた、また、好きになったという米国の十代の若者二人が英語の将棋フォーラムを立ち上げました。名前は&quot;The 81 Square Universe&quot; 。「81マスの宇宙」です。夢のある名前ですね。是非ご覧ください。&nbsp; &nbsp; <a href="http://forum.81squareuniverse.com/">http://forum.81squareuniverse.com/</a></p>

<p><strong>* 羽生名人が在日本ベルギー公使と二枚落ちの対局</strong><br />　当会、山田彰理事のsalamancasouryuの日記で、羽生名人が在日本ベルギー公使と二枚落ちの将棋を公使邸で指された様子などが書かれています。<a href=" http://d.hatena.ne.jp/salamancasouryu/20090929/1254235407"><br />http://d.hatena.ne.jp/salamancasouryu/20090929/1254235407</a></p><blockquote><p>「ベルギーの公使は、チェスを教えているピノーさん（本会理事）の紹介で羽生名人と知り合ったようです。ベルギーの公使は、また腕を上げたようで、羽生名人と二枚落で対局したのですが、結果は１勝１敗でした。名人も公使の実力に感心していたようです。二人が将棋を指している横で、外国の招待客に私が将棋の説明をしました」</p></blockquote><p><strong>* fukuharaさんが、Brainkingの将棋トーナメントで優勝</strong><br />チェコの多言語ゲームサイトのBrainkingのトップページなどの日本語化を完成させたfukuharaさんが初めて将棋のトーナメントで優勝しました。<br /><a href="http://brainking.jp/jp/Tournaments?tri=421533">http://brainking.jp/jp/Tournaments?tri=421533</a> </p></div>
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        <title>ベルギーの状況とニーズ（後編)(4号、1997.3.3.)</title>
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        <published>2004-07-25T16:17:42+09:00</published>
        <updated>2009-07-01T20:43:22+09:00</updated>
        <summary>　ベルギーの将棋愛好者たちの将棋普及に関する意見・考え方をお伝えするための前置き...</summary>
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p>　ベルギーの将棋愛好者たちの将棋普及に関する意見・考え方をお伝えするための前置きとして、前回は自分の体験をもとに当時の状況について紹介してみた。（<b>海宝明</b>）</p><p>　ベルギーの将棋愛好者たちの将棋普及に関する意見・考え方をお伝えするための前置きとして、前回は自分の体験をもとに当時の状況について紹介してみた。<br />
　その最後に触れたところであるが、最新１０月号の「将棋世界」を見ると高橋和女流初段のベルギー訪問記が特集として掲載されている。ヨーロッパ歴訪の一環として、オランダの後ベルギーに立ち寄り、さらにフランスでも指導将棋を行うという企画である。内容を見ると、ベルギー将棋連盟事務局長で、以下に紹介する手紙をくれた御本人であるウォルター氏が奮闘している様子がレポートされていた。記事の中身は高橋初段ら一行を観光案内も含めフルアテンドしている様子とか、メンバーが勢揃いして多面指しの指導を受けている場面などが中心になっており、女流プロを迎えて力が入っていることがよく分かるものである。引き続きメンバーたちは活発に活動しているようである。またブラッセルの古い町並みを背景とする全員の記念写真も載せられていた。駐在していた頃を振り返りつつ、今は異次元的な組み合わせである「ヨーロッパと将棋」もそのうちあたりまえのものになるのだろうかなど自問した次第である。<br />
　さて、そのメンバーたちの意見を集約してくれた手紙の内容をご紹介したい。私の名前も出てきて少々面映ゆいところもあるが、まずはとりあえず訳文を載せてみよう。</p>

<p>　<b>〜高山に挑む〜</b><br />
　私が海宝明氏とブラッセルで知り合ったのは９２年の終わり頃でした。残念なことに、氏は翌９３年の１月末に帰国しなければならなかったので、会う機会はごくわずかなものでしたが、氏はベルギーを離れても連絡を続けてくれると約束してくれました。そして、事実その通りになって現在に至っております。<br />
　最近、私は彼からの便りの中で『世界に将棋を広める会』が日本以外の国で将棋を普及させようという活動を始めているということを知りました。<br />
　将棋普及というのはなかなかに容易でない仕事だと思います。それは、様々な困難に遭遇しながら高山登頂を目指そうという行為に比較できるものではないでしょうか。海宝氏は手紙の中でこの将棋普及について何か思うところがあるかどうか、あれば教えてほしいと尋ねてくれました。そこでこれにお答えするため、私はベルギー人の将棋ファンに出来るだけ多く意見を聞いてみることにいたしました。<br />
　そのヒヤリングの結果として、将棋を西欧で発展浸透させてゆくためのアイデアを次のようにお示ししたく思います。色々意見が出されたのですが、ここでは最も有益と思われるアイデアや提言のみを敷衍してあることをお断りするとともに、これが皆様の何らかのお役に立てばと願っている次第です。</p>

<p><b>西欧で将棋を発展させるために</b><br />
１）ベルギーで将棋を発展させるために有効なこと。出来るならば日本の助力がほしいこと。<br />
　＝英文で将棋雑誌を編集・発行する。<br />
　＝以下の詳細な翻訳がほしい。<br />
    ・完璧な将棋ルールブック（持将棋規定を含む）<br />
    ・段級昇段規定<br />
　＝もっと接触機会を拡大する。日本将棋連盟あるいはその他の日本のグループ組織において次のアクションをとっていただくことが出来れば有り難いのですが・・<br />
    ・ベルギー日本大使館に働きかけてベルギー人と日本人駐在員による将棋の催しを開催すること。<br />
    ・ベルギーに進出している全ての日本企業に当地将棋関係情報を送り接触のチャンスを増やすこと。<br />
    ・ハッセルト（訳注；ベルギー東部の都市。日本記念館、庭園などがある）のジャパンセンターにも同様に将棋関係情報を送ること。<br />
　＝ベルギー将棋選手権のスポンサーになるか、スポンサー探しの手助けをしてくれること。</p>

<p><b>実力アップをするには</b><br />
２）ベルギー人が実力アップをするにはどんなことがあれば望ましいか？<br />
　＝定期的に日本人プロによる講習機会がオルガナイズされること。<br />
　＝日本人プロによる多面指しの講習は面白く刺激的である。<br />
　＝将棋の本が読めるようになること。しかし、現実には詰め将棋か必死問題が読解可能なだけ。指し手の解説については日本語の壁がありどうにもならない。<br />
　＝強いコンピューターソフトの配布</p>

<p>３）コンピューターソフトについてどう思うか？<br />
　＝複数の人間が以下の条件ならばソフトを手に入れたいとのこと<br />
  　・ヨーロッパのパソコンＯＳで動くこと<br />
  　・リーズナブルな価格であれば・・</p>

<p>　上記は質問に対し、いろいろ私に協力を惜しまなかったベルギー人プレーヤーたちの意見の主要部分です。<br />
　このプロジェクトが成功することを願うとともに、『世界に将棋を広める会』の発展を心よりお祈りいたします。そして将来、この件に関し更なるグッドニュースが聞けることを楽しみにしたいと思います。<br />
                  <br />
　　　　　　　　　　　　　　　　　ベルギー将棋連盟事務局長<br />
                  　　　　　　　　ウォルター・フレールトブルーゲン      」</p>

<p>  さて、上の文章を読まれてどのようにお考えになるだろうか。</p>

<p>　ここでは「ベルギー」に於けるニーズとして紹介したわけであるが、これを広く「諸外国」と読み替えてもいっこうに差し支えないだろうと思う。いうなれば、これは日本の外における将棋ファンの生の声であり各国において相応の共通性を持つテーマとも見ることができる。<br />
　<br />
　そこで再整理してみると、彼らの第一のニーズというのは基本的な情報を英語で得られる環境を整えること、そしてその環境の上に於いて何よりも日本人と実際に対戦する場がほしいということにありそうである。<br />
　そう述べる上で実は一つだけ注釈を付けておく必要があると思っている。<br />
　上記の中でわざわざコンピューターソフトのことについて一項が設けられていることがお分かりであろうが、それはウォルター氏との<br />
手紙のやりとりの中で、こちらのほうから、「日本では普及している将棋コンピューターソフトの英語版を作ったら大いに利用してみたいと思うかどうか」問い合わせたことがあったためである。彼らの現在の棋力にだいたい合いそうでもあるし、一回ならずレターの中で将棋好きな日本人駐在員がいなくなって残念だと訴えていたため思いついたことであった。そうしたやりとりを受けた回答でもある。<br />
　個人的意見であるが、こうした試みも意味は十分あるだろうと思っている。パソコンの進化とともにレベルも上がってきているし、私の勤務している会社でも、実戦対局は殆どやったことがないが、ソフト相手には将棋を楽しんでいるという若い人が何人もいる事を発見した。英語版のソフトがあれば既に将棋を知っているEnglish Speaking Peopleたちにはよい刺激になるのではなかろうか。当然ながら問題は採算であって、マーケットの現状から見て商業ベースに乗るとは思われない以上、何らかの助成金みたいなものが必要ではあろう。果たしてソフト開発が国際交流・日本文化紹介の範疇にはいるのかといった観点も含め色々な困難はあるかもしれないがその方向で実現を目指すのも世界にこのゲームの面白さを伝える一つの有力な手段になりうると思う。</p>

<p>　しかし、この手紙も含めて、普段からの私信のやりとりとか、或いは当時の会話を振り返ってみると、どうもそれだけではやはり不十分であると言わざるを得ない。本当に求められているものはもっと別のところにあるようだ。<br />
　ではそれは何かというと、結局ゲームの面白さを通じた「ヒューマンコンタクト」あるいは「ヒューマンコミュニケーション」の問題になるのではないか。つまり将棋を媒介とする人間同士のコミュニケーションに彼らは一番の価値を見いだしていたように思われるのであるが、またそれは同時に我々日本人側にも言えることであった。<br />
　以前ブラッセルにおいて一緒に例会に参加した日本人仲間のひとりが何気なく言った言葉であるが妙に記憶に残っているものが一つある。それは「将棋を指している間は会話が少なくて良いので（外国語がおっくうな自分にはあるいは日本人にとっては）何時間も一緒に対面していても普通と違って結構気楽だし、それで向こうも喜ぶ上にこちらも楽しめるんだから、我々はいい機会を見つけましたね」というものであった。<br />
　確かに会話は少く、お互いに盤面に集中する時間が大部分である。しかし、そうして何回か対局している内にそこに同じ時間会話をしていたのに匹敵するほどの十分な相互理解というものが生まれていたように思う。このことはコミュニケーションの本質は何かということに係わる問題でもある。そして会話というのはコミュニケーションのある一部分に過ぎないと言うことの再確認でもある。また自身自分の心理について述べるのは恐縮であるが、振り返って何故私がここのISPSに参加させてもらっているのかという事に対する自分自身への答えであるとも思うのである。勝手に言わせてもらえば、ISPS全体としても改めて活動の基軸は何にあるべきなのかと考えてみたとき、それは「『ＳＨＯＧＩ』を通した相互のリアルコミュニケーションの場を作ってゆくこと」にあるのではないだろうか。それが彼らにとっての期待と同様、我々にとっての「意味」になるのではないだろうかと思うものだ。</p>

<p><b>交流の場を目指して</b><br />
　ただ手紙ををざっと眺め渡して具体的に何が出来るのかということについて話を及ぼすとすると、ある程度出来そうなこともあるけれども、かなり現段階では困難な内容が併存しているのは事実である。ルールブック程度ならば一回限りのものであろうが、指し手解説を含めた本格的なマガジンとなるととても片手間にということにはならない。また、対局機会の拡大についても、日本の中で企画するのと海外で企画するのでは実現性と関与の程度について大きな差異ならびに制約があるのは当然である。</p>

<p>　当会は発足して歴史も浅いしまたフレキシブルな集まりであるから、何をすべきかと考えたとき答えはそれぞれの人によって違うかもしれないし、目的と手法のイメージも異なるものがあるのは当然だ。それはこれからの議論でもありまた次第にコンセンサスが出来てくればよい話であろう。そのプロセスにおいてはこの手紙の内容も参考に色々なご意見を伺ってゆきたいものである。</p>

<p>　また余計な感想かもしれないが将棋の世界普及というようなことが、自発的に議論されている場が生まれてきていること自体、やはり我々日本の社会もある意味での良い熟成に向かっていると感じるのである。「朋あり遠方より来る。亦楽しからずや」という言葉が２１世紀に装いを新たによみがえってくるような場を造っていきたいものである。</p></div>
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        <title>ベルギーの状況とニーズ(前編)(3号、1996.11.1)</title>
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        <published>2004-07-25T11:07:18+09:00</published>
        <updated>2009-07-01T20:43:22+09:00</updated>
        <summary>ベルギーで将棋再発見 92年の秋頃のこと、当時私は三和銀行のブラッセル支店に勤務...</summary>
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p><b>ベルギーで将棋再発見</b><br />
  92年の秋頃のこと、当時私は三和銀行のブラッセル支店に勤務していた。仕事も結構立て込んでおり将棋とは無縁の生活を送っていたが、あるとき同じ業界の関係から知遇を得た東洋信託銀行現地法人の田部井社長や東海銀行の大久保所長と将棋の話になり一番指してみようかということになった。実際にやってみるといい勝負で結構楽しめたのだが、そうした関わりの中で、「ベルギー人にも将棋愛好家がおり日本人と手合わせを希望している。日本人有志で週一回ベルギー人の例会に加わることにしたのでついては参加しないか」というお誘いがきた。毎回日本人参加メンバーには若干の移動があるようで、トーメンなど商社やメーカーの方も混じっているとのことであった。(<b>海宝明</b>）</p><p>　ヨーロッパ人で将棋をやる人がそんなにいるとは知らず、最初は興味半分に参加した次第である。正直なところどうせ初心者であろうとたかをくくっていたが、予想していたような初心者では全くなく、指し手が実に鋭い。ブランクでこちらの腕前が落ちていたせいもあろうが、とんだ相手に出会ったと感じて焦っている内に、初戦は全くいいところの無いひどい負け方をしてしまった。名前を忘れてしまったが最初の相手はベルギー大蔵省の人ということでヨーロッパの強豪の１人だという。実際に指した印象では３段ぐらいの力だと思った。結局その日は情けなくも３人と指して３連敗。<br />
　こんなはずはということで、その後少しカンを取り戻すべく努力するようになり、帰国してからも興味が持続しているのもベルギーでの将棋再発見の効用といえるかもしれない。</p>

<p><b>中心はウォルター氏</b><br />
　若干当時の将棋普及状況について触れると、ベルギーで連盟メンバーとなっている愛好者の数は20人ほどのようである。中心になっているのはウォルター氏（ファーストネーム。姓がフレールトブルーゲンと長いので、最初からウォルターと呼んでほしいということだった）である。ベルギー将棋連盟書記官といかめしい肩書きの日本語の名刺も持っているけれども、非常に礼儀正しく控えめな紳士である。将棋から派生して日本語も勉強されており、その後日本に帰ってきてからやりとりする手紙の中には英文の中に漢字で「遅き日のつもりて遠き昔哉」などと蕪村の句が入っていたりする。後で人から聞くと高校の倫理学の先生だそうだ。<br />
　彼を事務局とするグループで毎週首都ブラッセルとベルギー第二の都市であるゲントで交互に例会をしているという。我々日本人有志もこれに参加した訳である。公民館みたいな場所を借り、巻いて持ち運びのできるビニール製の盤を使って試合を行う。一回に集まる人間は７〜８人といったところで、その中に日本人駐在員が２〜３人加わる構成である。公民館といっても日本のイメージとはずいぶん違い、ヨーロッパらしい石造りの古めかしい建物である。集まるのは夜で、照明のやや暗い階下のホールではダンスの練習をやってたりして建物の雰囲気に合っている。そこで将棋をやっているとなにか妙な感じがする。<br />
　ベルギー人の皆さんは実に熱心で夜８時ぐらいに集まり、終わるのはだいたい12時位となった。彼らの会報に載せたいという事で棋譜を採りながら指すときもあった。終了後はめいめいが車を運転して静まり返った夜の市街を帰ってゆくのである。</p>

<p><b>将棋から広がる交流</b><br />
　実力的には例会の中核メンバーで初段から１級といったところである。さすがにカンを取り戻すとまず負けなくなったが、勝負は別に振り返ってみると何よりもウォルター氏やその親戚という若いエディ君などメンバーとの交流が生まれたことが最大の財産であった。何年滞在していても仕事関係以外で当地の人たちとつきあう機会は余りないものである。そのためにはやはり共通の関心が必要であるが、将棋がその役に立つとは思ってもいなかった。この経験から、柔道のようにＳＨＯＧＩも世界の共通言語になる可能性があると感じる次第である。今後当会の活動も夢を大きく持てるものだと思う。<br />
　話が飛ぶが、もともとは貴族階級やインテリ層が中心であったチェスの影響かとも思うけれども、将棋に対する彼らの接し方が実に丁寧かつ礼儀正しく、これを大切なものと考えている姿勢が感じられた。日本の道場で割とよくある荒っぽい手つきや駒の並べ方を見たら驚くかもしれない。こうした点も棋譜だけでは分からない部分であって、その民族や文化毎に発達してきたしぐさの文化的相違を反映しているのではと余計な方に連想が発展してゆく。<br />
　彼らは定跡をよく勉強しようとしているし、感想戦も行う。「この飛車はここに打った方がもっとactiveだった」とか述べる。なるほど英語ではそういう表現をするのか、と妙に感心する一方、彼らも「日本人の将棋は定跡と違って変化するから面白い」と感じてくれたようである。彼らは主に本で勉強しているからきれいなパターンが中心で、日本人の素人腕自慢によくある定跡知らずの力将棋がかえって新鮮に映るようでもある。</p>

<p><b>ウォルター氏の手紙</b><br />
　ウォルター氏とは帰国してからも手紙のやりとりを行うようになった。その手紙の中に「日本の『将棋世界』を購読しているのであるが、日本語は難しく、情報の宝庫であるのに内容がよく分かるのは詰め将棋ぐらいしかないのがきわめて残念である」とか、「親しかった人がみんな帰国して日本人の相手が少なくなり困っている」というようなことを書いてきたりして、少々心配していたところ、最近の手紙の中で高橋和女流初段のヨーロッパ訪問シリーズの一環として『将棋世界』にベルギーのメンバーが登場すると記されていた。<br />
　「女流プロがヨーロッパに来るのは初めてで実に歴史的なことである」とややオーバーな表現であり、非常によろこび張り切っている様子がよくわかる。どんな具合だったのか10月号で見るとともに直接感想を聞きたいものだと思っている。<br />
  ＩＳＰＳに小生が参加させていただいているのもこうした海外滞在の経緯からだが、ベルギーへの手紙にヨーロッパに於ける将棋普及にはどういうことが必要かと入れたところ、メンバー全員でディスカッションしてポイントをまとめて返信してきてくれた。ＩＳＰＳの会合でその内容を出席者にお配りしたが、かけはしの次号でも内容を紹介し幅広くご意見を伺いたいと考えている。（続く）</p></div>
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