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ロシアの将棋事情(19号、2002.3.1)

 随分前、およそ20年ほど前のことだったと思います。偶然不思議なものを見つけました。それは将棋の王将でした。                          
 しかしその時は、将棋について何も知りませんでした。日本の統治下にあった南樺太生まれの韓国系ロシア人の友人に尋ねたところ、それは日本の将棋の駒だと言いましたが、彼もそれ以上のことは知りませんでした。(レフ・キスリウク(ウクライナ))

 それ以来将棋についてもっと知りたくなりました。そこでいろんな雑誌の記事を探しましたがなかなか見つからず、そして10年程がたってしまいました。
 時々雑誌の記事を探しているだけではだめだ、もっと熱心に探さなくてはと、図書館の蔵書カタログを調べ始めました。とうとう二冊の本を見つけ、ペレストロイカのはじめの頃にはそのうちの一冊を買うことが出来ました。それで将棋を勉強しましたが、将棋を指す相手がいません。そこで数名に将棋の指し方を教え、そして将棋の記事や本を書きました。
 CIS(バルト諸国を除くかってのソ連)では、50名位が将棋を楽しんでいると思います。将棋を指している人は3グループに分かれると思います。
(1)スポーツとして楽しむ人びと(もちろん女性も含まれます。)
(2)自由になる時間に将棋を楽しむ人びと
(3)将棋を通じて日本を学び日本を理解しようとする人びと          

 (1)の人びとはまずまず安定していて将棋を続けています。しかし(2)と(3)の人たちは非常に変動します。私は(2)と(3)の人たちにより興味をもっています。私自身は変わらずに将棋に興味を持ち続けていますが。私たちは時々将棋大会を開催しています。また国際将棋大会にも出かけています。私たちのクラブには盤駒がおよそ20組と何冊かの将棋の本があります。しかし将棋の盤駒を個人で持っているメンバーは非常に限られます。
 (3)に属する人たちは難しい条件に置かれています。それは将棋の歴史、日本文化における将棋の地位それに将棋とほかのゲームとの関係などに関する図書がロシヤやCISにはまったく見つからないからです。ですからこうしたテーマの書籍の名前を教えて頂ければ非常に有難いと思っています。こうした本がモスクワで見つかればと思っています。
 しかしそれは非常に難しいことなのでしょう。またそうした本は日本語で書かれているのでしょう。しかし将棋を指すことが好きなだけでなく、歴史的、文化的、民族的そしてほかの人道的観点から将棋に興味を持っている方をご存知でしたら、その方に私の住所を教えて下さい。おそらくいろいろな実りのある意見交換が出来ることと思います。最後にもうひとつ質問です。将棋をオンラインで指せるインターネットサービスを教えて下さい。

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