Game CourierでShogiを指す(30号,2004.12.18発行)
インターネットを使って、海外の方と将棋を指す方法について、リアルタイム対局ができる将棋倶楽部24と、Eメールで対局ができる Richard's PBeM server を過去のかけはしで紹介した。(寺尾 学)
リアルタイムでの対局が好きではない人や、まとまった時間が取れない人にとっては、Richard's PBeM server が対局の手段だったが、一手毎に自動的に作られる英語の盤面図が日本人にとっては見にくいため、最近ではあまり使われていなかった。かわりに紹介したいのが Game Courier だ。
Game Courier は世界の様々なチェスの変種を集めたサイト chessvariants.org のサブサイトで、150種類以上の様々なゲームを体験できるようになっている。将棋もそのひとつである。
実際の対局方法は、Chessvariants.org のユーザーIDを取得し(無料)、将棋の盤面を選んで、ユーザー全体から対局者を募るか、ユーザのなかから対局者を指名するかして、対局を始める。先手後手は振り駒ではなく、お互いが任意に決める方式。
指し手は、7六歩なら'7g-7f'のように「7七にある駒を7六に動かす」というコマンドを入力して進めていく。最初は英語なので抵抗があるが、一度覚えてしまえば何ということはない。盤面図は、Game Courierの方でなじんだ図面を自動的に作ってくれるので重宝する。
また、持ち時間の設定方法がユニークで、たとえば、最初の持ち時間が5日間で、相手が指してから24時間以内に指せば、その持ち時間は減らず、また、24時間以内に指せば、一手につき12時間のボーナスがもらえ持ち時間が増えていく、という設定ができる。このような仕組みで、持ち時間が減らないように、互いが一定のペースを守って指すことが促進されるようになっている。
今、筆者はイタリアとイギリスの棋友とこのサイトを通じて一日二手(双方一手ずつ)くらいのペースで対局している。皆様も、このサイトで海外の方と将棋を指してみてはいかがだろうか。(ユーザー登録の仕方など不明な点は、かけはし編集部までご連絡いただければ、お教えいたします。)
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