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日本から一番近いヨーロッパで(17号、2001.9.15)

☆2001年7月初旬
 今年の夏休みは、Finlandに行こう。8月1日から始まる夏休みへの準備はここから始まった。航空券の手配、ホテル予約、、、、ついでにインターネットのShogi-Lへの投稿を忘れない。
「8月1〜12日、Finland(特にOulu)にてVacation予定。将棋大会の情報求む」という旨を英語で発信。(まりこま

☆その翌日
 さっそく、私信もふくめて3通の返事が来た。あまりのレスポンスに驚くとともに単純に喜ぶ。結局、後日連絡をくれた方、Stockholmなら近いよ、という情報をくれた方も含めて5人の方から連絡があった。本当にありがとうございました。
 その中で、Oulu在住のJouniさんから、「我々のシャンチー、将棋、チェスのクラブに遊びに来ないか?」というものがあり、2つ返事で決める。
 Oulu….ご存知の方はご存知であろう、北欧最先端のIT都市、あのNOKIAのMobile研究所のある町。しかし10万都市である。日本の「将棋」を趣味にしているFinland人がいる、、、それだけでもう感激物。

☆7月下旬
 お土産は何にしようか、、、、色々考えて「週刊将棋」の最新号と阪田流向飛車の本にするJouni氏は将棋の勉強のため、日本語の勉強を始めたらしい。

☆8月某日(対局)
 ようやく、、、、Jouniさん達との将棋の日。正午にホテルまで迎えに来てもらう。
 Jouni Tolonenさん39才、Oulu大学でコンピュータを専攻するデュプロマ。チェスは公式Ratingで2150持つという、、、、さっそく、公民館のようなところでJouniさんと対局。イギリスで買ったという盤は青いゴム製。駒は簡易文字ではあるが浅掘り。
 実は、ChessのRating等は後から知った話で、実際対局が始まるときには、どの程度強い方なのかわからない、、、。図1は、後手の筆者が5四歩と追い返したところ。
17_marikoma_1.JPG
 銀を6六に引く。この手の善悪を論じられるほど筆者の棋力はないのだが、一歩を
手に四枚矢倉に組もうという構想に「これは、僕より強い!」
17_marikoma_2.JPG
 図2は、終盤への入り口。この直前に筆者の悪手があり、的確に咎められ、、、、ここでの4二角成は驚き。ChessPlayerが成り捨て!Jouni氏の実力はどの程度であろうか?

☆8月某日(その後)
 対局を終え、感想戦も花が咲き、、、としているところに、Kim氏登場。もう20年以上前からFin国にて仕事をしている日本人。結局、Kim氏の御厚意で御自宅にお邪魔する。Kim氏の将棋は相当のもの。そして、、、、Kimさんの奥様、Leenaさんは、最近、将棋を覚え始め、マグネット盤で特訓の毎日!だという!!そのLeenaさんの手料理を戴き、Finlandの夜は更けていく。

☆ホテルに戻って
 Jouni氏は、将棋をFinlandに広めることに非常に熱心な方である。僕と将棋を指した翌週には、近隣の方へ将棋Tutorial & 将棋大会、を企画運営実行し、講師もすれば、大会では優勝してしまう、という熱の入れよう。今年10月にも、Mind Sportsのイベントを計画している。故大山名人との比較は意味がないだろうが、まさにそういう感じであった。
 Jouni氏からは、フィンランド語で書かれた将棋入門書(Leaflet)のコピーを戴いた。これはすばらしいお土産である。1991年に書かれた、Finland語での将棋入門、、、、次回、Finlandに行くときまでにそれを読めるように、、、なれればよいな、と密かに勉強中である。Finlandと日本は直行便で9時間。一番近い、ヨーロッパなのだから、もっともっと、仲良くしたい。

☆8月某日(帰国後)
 来年も8月に将棋大会を企画しているというメールを貰う。来年も行かねば。。。

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