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植山、野月プロが出席(21号、2002.9.14)

推進の会とは 

 8月17日(土)の定例理事会に、プロ棋士お二人が参加した。
 将棋普及推進の会の発起人、植山六段と野月五段である。同会はプロ棋士有志が将棋普及のために立ち上がったもので、会員は女流、引退棋士も含めて約60人いるという。(湯川博士)

 会では、海外普及にも尽力しているが、果たしてどんな活動か。本会とも連携できるところがあるのでは、との思いから会合が実現した。

 子供への普及が基本方針
 はじめに会の趣旨説明が、植山さんよりあった。
「キッカケは上海の許建東さんの普及活動を知り、我々棋士も出来ることは応援しようと、発起人を中心に始まった。目的は、次代を担う子供への普及です」
 援助対象は、毎年役員会で決めた団体を1年間、初年度は上海の許さんと将棋学校などです。2年目(2001年)は広州の少年宮に、盤駒250組を寄贈し、指導対局などもしました。
 2年間の活動で痛感したのは、指導者の育成です。広州では学校の先生方に将棋指導し、課外授業で将棋を取り上げてもらいました」
 海外が主な応援対象なんですか。
「たまたまキッカケが上海と広州だったので、そうなったわけです。3年目の今年は国内にしました。
 いろいろな情報を集めて検討したのですが、国内では棋士や連盟の活動とバッティングしてもいけないし、そういう面で決めるのが難しかったです。
 東京都武蔵野市に、聖徳学園という幼稚園から高校まである私立学園があるのですが、ここでは授業に囲碁や将棋やトランプも取り入れています。でも、指導者不足だと聞きまして、我々が月に2回指導に行くことになりました」
 皆さんは、海外へもよくいらっしゃるようですが、個人と公務の両方あるんでしょう。
「国際交流基金とか、タイトル戦がらみもありますが、個人で行って指導するという形がおおいですね。ただ、こういう会を作ると、個人の行動なのか会なのかは難しいです。でも役員が行くときは、ほとんど自前です」
 なるほど、役員が会のお金では行きにくいんでしょうね。ところで会費や運営はどうなっているんですか。
「会費は年1口1万円。何10口という人もいますし、今年の企画は賛成だからたくさん出すという場合もあります。でも棋士は個性的な方が多く、お金は出すけど口は出さないという人もいれば、そうじゃない人もいる。会のホームページは家内(中井広恵女流)がやってくれています」
 同行した野月さんも活動現場の正直な感想や、普及への鋭い見通しなどを発言した。本会会員とも率直な意見の交換があり、2時間はあっという間にすぎた。2次会はいつもの、「猪八戒」で、ビール片手ににぎやかにおしゃべりを・・・。
 推進の会については、今まで我々が知らなかったこともあり、実に有意義な話あいだった。海外普及については、お互いに協力体制でいこうと話がまとまり、2次会のほうも2時間あまりで終了した。
 定例会には、今後も適宜に、海外普及に熱心なプロ棋士を招き、意見交換を行う予定だ。
将棋普及推進の会HP
http://shogi-fukyu.com/

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