日中少年将棋友好交流会を開催(41号、2007年9月22日発行)
上海から46人の訪日団が来日
6月28日から7月4日までの1週間にわたって(社)日中科学技術文化センターと上海囲棋協会将棋専業委員会主催で、2007年「日中文化・スポーツ交流年」企画として日中少年将棋友好交流会を行った。共催は当会と上海許建東将棋倶楽部。(社)日本将棋連盟が協力。(本誌編集部)
6月28日に到着した上海からの一行は、小中学生が24名、教職員などの教育関係者らが22名、合計46名の大所帯。29日朝の千駄ヶ谷の将棋会館の対局見学のときはみなそろいの黄色のTシャツを着て一体感をアピール。森下九段対佐々木五段の対局を、開始から5分ほど正座して見学。本物のプロ棋士がかもし出す緊張感のある瞬間を味わった。
その後、将棋会館の一室で日本将棋連盟の桜井理事、田中理事、中川理事が挨拶と将棋の歴史などのレクチャー。そして、会館内を広報部の方の案内で見学。最後は将棋会館道場で自由対局を行った。
30日は、永田町の星陵会館で10時からメインの友好将棋交流会。当会会員で横浜市の中学教諭の松岡さんが予め選抜していた神奈川県の小中学生12名の日本勢が到着。開会式の後、友好将棋交流会の日中対局が始まった。
「友好交流」だが対局は真剣そのもの
対局が早く終わったりして手すきの子どもには、開会式で中国語の挨拶を披露された早水女流二段、上海将棋親善大使に任命された所司七段が指導対局をしてくださった。
また、この友好交流会の目玉として、前日に淡路島で棋聖戦の第三局を戦った佐藤棋聖がとんぼ返りでゲスト参加。友好将棋会で優勝した栄光中学の選手2名と上海側の子ども3人の計5名が、棋聖の多面指し指導対局を行った。よい思い出になったことであろう。
当初、NHKワールドがアジア向けの英語ニュースとして取材にはいる予定があったが、北朝鮮情勢が緊迫したため、クルーがそちらにとられてしまい、取材されなかったのは惜しまれた。ただし、NHK衛星の「囲碁将棋ジャーナル」囲碁将棋チャンネルの「将棋まるごと90分」では取り上げられた。
上海側の許先生からは、今後も今回のような旅費・滞在費は中国側負担、交流会会場費、交流会開催日は日本側負担の交流を続けていきたい旨の提案があった。前向きな方向で考えたい。
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