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国際普及の受け皿になろう

 会報「かけはし」のなかに我々の夢と計画を語るページを設けることにしました。当分の間、私が担当しますが、皆様のご意見ご希望などをお寄せ頂ければ幸いです。
 将棋を世界に広める会の当初からのモットーは「夢はできるだけ大きく、やることは確実に一歩一歩ずつ」です。(眞田尚裕)

 会の目的は世界中の人々に将棋を覚えてもらって一緒に楽しもうということです。1人の外国人に将棋を教えるのは1人でもできますが、世界中の国に将棋を普及させるとなると1人ではできません。そこで「会」の力が必要になってくるのです。将棋の国際普及を考え、志している方は大勢おられると思います。そうした方々をどんどん会員として受け入れる、あるいは1人ではできない部分の受け皿になる、のがこの会の大きな役目のひとつでしょう。
 将棋を世界に広めるのは反対だという方もいます。ISPS の会員で、北京で中国の子供たちに熱心に将棋を教えた某氏は、日本の子供たちより中国の子供たちのほうが強くなってしまったために、在北京の日本人から悪口を言われたそうです。私の知人でも、将棋の名人位や竜王位が、柔道のように外国人に奪われるのはいやだから将棋を外国人に教えないほうがいいと言っている人がいます。
 21世紀になれば交通・通信などの発達によって各国間の接触はよりち密なものになっていくでしょう。そんなときに、日本しかやっていないゲームで一番だから世界で一番だと威張ってみてもあまり意味がないでしょう。
 日本の将棋は、取った駒をまた使うというルールのため、終盤になっても変化が多く、世界中の将棋類に比べ、面白いといわれています。
 実際、チェスや中国将棋の強い外国人に将棋を教え、どっちが面白いか聞きますとたいがい「大きな声ではいえないが将棋のほうが面白い」と答えます。それほど面白い将棋なのに、現状はプロ棋士がいるのは日本だけ、ということがむしろ不思議ではないかと思います。皆で力を合わせて将棋を世界に広めましょう。
 ISPS は今年中には特定非営利活動法人の法人格を取得します。法人になると会が外部に対して責任ある継続的な行動を約束したことになります。
 将棋好きのおじさんたちのやじうま集団から、国際活動や文化の活動へと、脱皮するわけです。
 会員の皆様のご理解と今後のますますのご協力をお願いします。

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