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こも・えすたスペイン将棋便り(42号、2007年12月22日発行)

時間をみつけては将棋講座をやっています

大使館で将棋講座

 9月5日水曜日、マドリードの日本大使館で3回目の将棋講座を開催(写真上)。開催日を勘違いして、来られないというグループがあったりして、参加者はちょっと少なめ。以前の遊びの祭典で将棋を知ったADAM(アニメ・マンガ保護協会)の幹事の人が家族連れできてくれたりしていました。今まで、将棋講座のアレンジを手伝ってくれてきた将棋好きの同僚が転勤になるので、もっと他の人の協力を得ないといけません。(山田彰

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               皆、熱心に将棋を習ってくれています

 スペインで30年以上囲碁をスペイン人に教え、普及してきた三上さんという方がいます。今度、囲碁普及を通じた日本・スペインの友好関係への貢献に対し外務大臣表彰が授与されることになりました。スペインの囲碁愛好者は三上さんの弟子、孫弟子ばかりです。30年以上継続してきたところがすごいところです。三上さんは、私の古い友人ですが(三上さんがかなり年上です)、長年の努力が少しでも認められることになったのはよかったです。

囲碁普及の三上さん
 9月29,30日の週末に、三上さんが長年指導してきたマドリードの囲碁クラブ・NAMBANが主催する囲碁合宿に参加してきました。子供や若い女性などの初心者も含め40人近い参加がありました。スペイン各地から集まってきた皆さんよりは少し遅れての参加でしたが、29日の午後は若いスペイン名人Nacho君の講義を受けます。わたしは全くのへぼ碁打ちですが、Nachoの説明はわかりやすく、なんだか強くなった気がしました。

 囲碁講座の合間を縫って、私は将棋の講座も開催することにしました。持参した将棋の盤・駒とスペイン語の資料を使って、スペイン人相手に将棋の説明。囲碁を打つスペイン人の中には、将棋に関心を持つ人も結構いるようです。ただ、「将棋の駒の漢字を覚えるのが大変だ」という声が今回もありました。

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           スペイン語圏のコロンビアの11歳の少年も参加

 写真(次ページ右上)は、11歳のコロンビアの少年。大人より先入観が少ないのか、すぐにルールを覚え、8枚落ちで私を負かしました。普通の大人よりよっぽど優秀です。

バルセロナのマンガイベント

 11月1日から4日まで行われたバルセロナのサロン・デル・マンガは、フランスのエクスポ・ジャポンと並ぶ欧州最大規模の日本関係ポップ・カルチャーの祭典です。昨年は約6万人の参加者だったが、今年は会場数を増やし、会期を一日延長したので、6万7千人の参加がありました(主催者発表)。

 サロン・デル・マンガに参加しているスペイン人(特に主催者やブースを出すなどしている関係者)は、いずれも、「日本が好き、日本に行きたい、行ったことがある、日本文化を知りたい、広めたい、日本語を学びたい」といった強い対日関心と親日感情を持った人々です。会場で展示、販売されているグッズの9割方は日本関係のもので、スペイン人が組織する「日本のための祭典」でした。(なお、スペインでは、バルセロナに加えて、へレス、マドリードで万単位の入場者があるマンガ・アニメ関係のフェスティバルが毎年開催されているそうです。)

 下の写真はサロン・デル・マンガで行われた将棋大会の様子。スペイン人だけで将棋を楽しんでいるサークルがバルセロナにはあるみたいです。スペイン語の将棋の資料(私が作ったもの)や将棋の盤駒1組を寄付してきました。寺尾理事によると、このバルセロナの将棋のサークルの一人が、brainking.com という対局サイトで対局をしているとのことです。ユーザー名はshiger。会員の皆さんも、彼と対局を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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               「必勝」のはちまきを締めていざ対戦

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