こも・えすたスペイン将棋便り(43号、2008年2月16日発行)
昨年に続き餅つき大会で将棋コーナー
1月13日にマドリード日本人会主催の第17回餅つき大会が行われました。餅つき大会は、マドリード在住の日本人に故郷のお正月を思い起こし、楽しんでもらうための会ですが、日本食や日本文化を楽しみにスペイン人が長い列を作って大勢来場します。鏡開き、餅つき、獅子舞、剣道演舞、二人羽織、折り紙、書道(漢字でスペイン人の名前を書いてあげる)など様々な出し物、コーナーが設けられますが、昨年から将棋コーナーを設けています。(山田彰)
セニョリータが興味
正月明けのマドリードの餅つき大会に来て将棋を覚える少女達
将棋コーナーの場所は今ひとつでしたが、将棋のルールや簡単な考え方、外国語の将棋関係ウエブサイトを記載した資料を用意したり、賞品付きの詰将棋問題を出したりして、多面指しで将棋を教えたりして、来場者に将棋を楽しんでもらいました。在留邦人の方にも将棋を指してもらいたかったのですが、意外に将棋を指す人は少ないようです。
将棋を指しに来た人の中には若い美女もいて、彼女は将棋は初めてだったようですが、また指してみたいとの感想を漏らしていました。将棋に関心を持った人が好きなときにさせる場所があればいいのですが。もちろん今はネット上でいつでも将棋を指せますが、初心者には少しハードルが高いようです。
日本のマンガやアニメファンにも、日本のゲームに関心を持っているスペイン人がたくさんいます。ADAM(アニメ・マンガ保護協会)マドリード支部では毎週金曜日に会員が集まって、日本のアニメやゲームを楽しんでいます。日本のアニメソングを歌うカラオケ大会に審査員として出席した際に、彼らに将棋の盤と駒のセットを送りました。近日中に将棋の講義をする約束になっています。彼らが自分たちだけ定期的に将棋を指すようになると普及には大きな前進となるでしょう。
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