« 「かけはし」メールマガジン10月号を配信しました | メイン | 「かけはし」メールマガジン2010年12月号を配信しました »

2010年12月13日 (月)

第14回日中国際交流子供将棋大会(北京)

 11月27日に、中国の北京の日本人学校で第14回日中国際交流子供将棋大会が開催されました。主催は北京日本人会で北京日本人学校と崇文区少年宮が共催です。中国に駐在中の当会理事の森本が任地から北京まで赴いて審判長を務めました。将棋を世界に広める会は協賛として、参加賞などのための将棋雑誌の付録、扇子を提供しました。日中国際交流子供大会は中国と日本の子供が36名ずつ、合計72人が対戦するイベントです。

 森本より、大会の写真と、簡単なレポート、審判長挨拶が届いています。

Img_8032

Img_8046

 27日、午前九時より、北京日本人会の入沢会長の開会の挨拶に続いて、協賛者として挨拶をしました。その原稿をご参考までに添付します。昨年同様、審判長を頼まれ、対応にあたりました。五分五分に見えたのが一局あり、李先生と協議の上、わずかの差で優勢という判定をしたのがちょっと悩ましかったです。
 ISPS提供の扇子を成績優秀者に贈呈、付録の冊子は参加賞として贈呈しました。

Img_8051

 

Img_8058

 

Img_8093

 

Img_8103

皆さんおはようございます。

将棋を世界に広める会理事の森本と申します。当会は設立15年、NPOとなって10年になります。今年も日中子供将棋交流大会の開催に際し協賛させていただくことができて光栄です。中国36名、日本36名合計72名の選手に加えて、ご父兄、先生方関係者の皆様もおられるということでこの機会に少し将棋の話をさせて頂きます。

将棋にはどういうメリットがあるでしょうか?
第一に将棋は礼に始まり礼に終わります。将棋を指している内に自然とお行儀がよくなります。また相手を思いやる気持ちが養われると思います。対局開始のときは一礼をして「お願いします。」と言って始めて下さい。勝負がついたときは潔く「負けました。」等の言葉で投了の意思表示をして下さい。
第二に冷静に考える力が養われます。将棋は取った駒を再使用するルールのため変化が多く複雑で面白いです。基本は「三手の読み」つまり「こう行くと、こう来る。そこでこう指す。」と言う要領で多くの選択肢の中から最善手を選びます。自然と数学的な思考力が養成されると思います。
第三に友達が増えます。ルールを知っていれば老若男女を問わず指せますので、交友関係が広まります。

今年の日本の将棋界のニュースをお知らせします。
将棋界には七大タイトルがあって、現在、羽生善治さんが名人・王座・棋聖の三冠王、40歳。続いて久保利明さんが棋王・王将の二冠王、35歳。渡辺明さんが竜王、26歳。広瀬さんが王位、23歳。昨日は竜王戦の第四局が行われ、挑戦者の羽生さんが勝ち2勝2敗のタイになりました。手に汗を握るような熱戦でしたので興味がある方は是非棋譜を見て下さい。
女流棋戦では里見香奈さんという今年高校を卒業したばかりの18歳が女流名人を始め三冠を持っています。
もう一つ我々の近くで起こった出来事を披露しておきます。上海の許建東さんの教え子で張さんが9月奨励会試験に合格しました。プロの卵です。

さて、本日はリラックスして平素の練習の成果を発揮して下さい。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/437479/25587511

第14回日中国際交流子供将棋大会(北京)を参照しているブログ:

» 羽生善治:~「敗因。」 (前向きになれる言葉)
羽生善治さんの言葉をトラックバックさせていただきました。 [続きを読む]

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

最近のトラックバック

Powered by Six Apart

Google Analytics

  • トラッキングコード