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2016年4月

2016年4月18日 (月)

第2回日露青年チェス・将棋交流の実施報告

 3月6日から12日まで、3月6日から12日まで、10人の学生を中心とする青年チームを率いて訪ロし、モスクワで第2回宇都宮杯(日露青年チェス・将棋交流を行いました。そのレポートを公開します(20160327_report_kita.pdfをダウンロード 本エントリーで略した日程詳細、写真などの古レポートをご覧になりたいかたはこの pdf ファイルを参照ください)。

                         2016327

第2回日露青年チェス・将棋交流の実施報告

                             将棋を世界に広める会

                             理事 北 昌宏

日露青年交流センター様のご支援を頂き、日露青年交流事業として201636日から312日まで以下の日程にてモスクワ訪問し、日露学生によるチェス・将棋の相互交流プログラムを実施する事が出来ました。プログラムには、羽生名人、ピノー理事にも一部参加頂きました。日程通り進まないことが多かったですが、皆様のご協力を得られて無事終了する事が出来ました。

プログラム期間中は、ロシア将棋協会様、ロシアチェス連盟様、モスクワ大学様、ロシア諸民族友好大学様、日本国外務省様、在モスクワ日本大使館様、日本センター様、他には大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

(中略)

今回のプログラム実施を総括すると、

  1. 2回大会は、開催を危ぶまれた時期もありましたが、結果として日露青年交流という点では、非常に成果が上がったと思われます。日露の学生達が、真剣にかつ友好的にチェス・将棋を競技する姿勢は、感動的でした。日本が世界に誇る伝統文化である将棋と歴史的にも文化的にもロシアの国技(ロシアではチェスは、スポーツに分類される)であるチェスの交流を通じて、お互いのチェス・将棋に対する文化的背景・姿勢・競技についての考え方を知ることができたことは、意義があったと思います。またお互いの人格を認め合い、英語で親しく、自分の言葉でコミュ二ケーションがはかれたことは、非常に意味があったと思います。

  2. 個人的にも、チェスの競技会館、国立公共技術図書館チェス文化センターのチェス展示室を訪問できたことは、非常に勉強になりました。チェスという競技の背景にある文化・歴史に対する理解を深めることができたことは意義がありました。

  3. また、チェス競技場、モスクワ大学、モスクワ市内の見学の際に交通手段として地下鉄を利用したことで、モスクワの一般市民の生活にも触れることができた点は、非常に有意義であったと考えます。

  4. 同行頂いた羽生名人には、子供創造センターで、ロシアの将棋愛好者を相手に20面指導対局、大使公邸で日露学生ペア10組を相手にした指導対局を協力頂き、非常にお世話になりました。大いに感謝しています。羽生名人のおかげで、ロシア国内外のマスコミでも、今回のプログラムは大きく取り上げて頂き、今後のロシアでの将棋の普及に非常に効果があるものと期待されます。

  5. 一番の収穫は、モスクワ大学他の学生達と日本の学生達が、非常に仲良く食事したり行動できたことだったかも知れません。今後の日露の友好関係に繋がることを記念しています。

第2回、チェス・将棋交流会の公式対局結果は、以下の通りでした。(日本側からみた成績です)8人のチームが、チェス・将棋を交互に競技する事で、合計64試合行う事が出来ました。

1回戦、将棋 8-0、チェス 0-8

2回戦、将棋 7-1、チェス 3-5

3回戦、将棋 6-2、チェス 1-7

4回戦、将棋 8-0、チェス 0-6(2引き分け)

ロシア側も良く将棋を研究されており、第1回大会と較べ、かなり実力の向上が見受けられました。

チェスに関しては、日本側も事前準備の甲斐あって、非公式対局で、紅一点の室井さんが、チェスで1勝されたことは特筆に値します。

大会終了後に、モスクワ大学で、簡単な打ち上げ式を行い、モスクワ大学から各参加者に記念品が受容されました。

最後に、当会としましては、今後、第三回、チェス・将棋交流会を継続して行くことが、重要な課題ですので、関係各位殿の一層のご支援を宜しくお願い致します。

以上

以下は、プログラムの日程に沿った写真です。ご参考頂ければ幸いです。

(以下略。写真についてはこのエントリーの上のリンクの PDF File を参照してください。)

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