川崎智秀さん(当会会員)のパネルトーク(10月9日、於、東京工業大学くらまえホール)
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皆さんこんにちは。ご紹介ありがとうございました。静岡県から来ました川崎と申します。今日はプロの皆さんとこうやって混じってお話をさせていただきますけれども、最初にちょっと自己紹介しようと思っていたんですが、今しっかりとしてくださいましたので、早速ですが、YouTubeという動画サイトのご紹介から入りますけれども、始めたのが大体2年前ですね、ちょっとしたきっかけなんですけれども、YouTubeという新しいツールができて、そこで何か世界に発信ができないかと思ったときに、自分の趣味の将棋を伝えるということをちょっと思いつきまして、それで始めたというのがきっかけです。
2年たちまして、ISPSの方からも注目していただきまして、今回こうやってお話をさせていただくことになっています。今となっては全部で6個のシリーズで220本ぐらいのビデオがあるんですけれども、世界各国からチャンネル登録者2000人以上で、再生回数は将棋関係だけを引っ張ると多分70万回くらいではないかと思っています。
それで、中身の構成を少しご紹介します。現在全部で6つのシリーズを配信しておりまして、最初に作ったのが今言いました一番最初のところですね。左の「将棋入門」というシリーズの、Lesson#1「将棋とは」というイントロダクションなんですけれども、最初はただの10分のビデオを単発で出してどんなものかなあとまあ様子を見たんですけれども、先程羽生さんの講演にもありましたように、実は世界に将棋とか日本文化に興味を持っている方というのは非常に多く居て、ただ、情報に飢えている、将棋がどんなものか詳しく知れないという方が一杯いらっしゃいます。そういう方が非常に喜んでくれて、評判がいいということだったので、以下、2番3番と続けてきました。最初に40本のビデオからなるシリーズとして完結したんですけれども、ここでちょっと工夫したのは、一本あたりのビデオは10分という短い時間で区切りまして、それぞれテーマをしっかり絞って、構成を良く考えてやりました。注意したのが将棋のルールですとか、遊び方とか、そういうのも伝えるのは大事なんですが、それだけではなくて、将棋の、将棋界そのものですとか、将棋のコンセプト、そういう将棋に関することすべてを伝えるという形ですね、たとえば4番目のところで駒をかっこよく扱う方法を実演してみたり、あるいは、右側の21番あたりですかね、礼儀作法、対局の始め方とか終わり方、それから、最後のほうは盤駒を使ったその他の遊び方ということで、回り将棋を紹介したり、あとは、盤とか駒の工芸品としての側面ですね、こういうところを紹介したり将棋入門としての位置付けでした。
今は、それは完結しまして、残りの5つのシリーズを順次配信しています。名棋譜解説、古典詰将棋の解説、あとはまあ定跡とか、ということで今は220本くらいかなという感じです。
視聴者の内訳をご紹介しますが、右側が国別の視聴者の内訳で、英語でやっていますのでどうしてもアメリカ合衆国やカナダあたりが多いです。ただ、レンジを変えて拡大してみますと、ヨーロッパの方も多く見てくれていて、ドイツ、ポーランド、イギリス、フランス、イタリア、といったところですね、非常に多いのは。あと、南米もブラジルそれからチリ、非常に多いです。
視聴者からのコメントなんですけれども、多いのを2個紹介します。まずはありがたい話なんですが、ビデオ作成感謝ということで、「前からずっと将棋に興味があったんだけど、ここまで詳しく知ることができて、嬉しいです」というコメントがありがたいです。特にですね、アニメ、「ナルト」というアニメがあるらしいのですが、わたし知らないんですが、そこで将棋を知った方が非常に多いというのが驚きでしたね。こちらは後から寺尾さんからお話があるかもしれませんが、で、2つめ、これがこれから将棋連盟さんとか、ねこまどさんとかに対応をしていただきたいと思っているところなんですけれども、盤駒の入手方法に関する質問が非常に多くて、週に1件は必ず来ます。どうやって手に入れればいいんですか、ということで、ここがこれからの将棋普及の課題のひとつではないかと考えます。
以上がビデオに関するご紹介だったんですが、最近新しいことを始めていまして、今度はそれをご紹介させてください。オンラインネット対局サイトということで 「81-Dojo」というものを立ち上げました。始まったばっかりなんですけれども、コンセプトとしてはグラフィックとかサウンドとか、そのほかですね、リアリティをしっかり追求してやってまして、今常時20名ほどログインをして皆さん対局を楽しんでいるという状況です。実はこれは、Twitter 上で集まった皆さんのご協力でできていまして、最初のいいだしっぺがですね、私のビデオの視聴者、アメリカの方が将棋にハマッてしまって、81squareuniverse.com というサイトを立ち上げているんですけれども、そこのフォーラムなどで出てきた話として、ま、将棋倶楽部24なんかはちょっと外国人が入りにくいなんていう話がありまして、hirohiigo さんというんですけれども、オリジナルのネットサイトがあればなあということをつぶやかれたんで、わたしが反応しまして、ただ、プログラマーではないものですから、どなたか普及に興味ある方がいないかなあということをちょっとつぶやいてみたところ、藤原宏太さんというプロのプログラマーの方が反応してくださいまして、しかも GPS将棋の金子さんからもご協力をいただけるということになりまして、最新のウェブの技術で連鎖反応が起こって力を結集したといういい例なんですけれども、藤原さんのほうで1-2ヶ月で右側にあるような基本の骨格ですね、を作っていただいて、後はわたしも一緒になってちょっとプログラムを手伝いながら日々改良を続けている、という状況ですので、ぜひ皆さん今日ご自宅に帰られたら少しこの「81-Dojo」を検索していただいて、少し遊んでもらえればと思います。
実はそこで既に国際棋戦も始まっていまして、プロでいう順位戦と竜王戦ですか、それに対応するような形でですね、やっていまして、まあ、盛り上がっていますので、ぜひ一度お試しいただければなと思います。
以上簡単ですが2件後紹介しました。ありがとうございました。
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