米国ミシシッピ州で将棋を広めているチェスコーチに盤駒を6セット寄贈しました
米国のミシシッピ州で将棋を広めているチェスのコーチの Michael Stewartさんに、将棋の盤駒を6セット(ビニール版とプラスチック駒)寄贈しました。郵送料を節約するため、2個口の小口包装物にして同時に船便で送りました。最初の一箱がついてから、残りの一箱が着くまでに間があき、気を揉みましたが、Stewart さんより2個目の小包が届いたの連絡があり、
”I want to thank you very much!!! This will be a big help to our goal of making Shogi grow here in the south.”(とても感謝しているのを伝えたい。南部で将棋を広める目標にとって大きな助けとなる)
とのメッセージをもらいましたので、ご報告いたします。
簡単に、ミシシッピ州のチェスコーチ Stewart さんに盤駒を寄贈するにいたるまでを説明します。
2009年の7月に当会の寺尾理事が、PlayOK を通じて Stewart さんとやりとりを始めたのが最初でした。PlayOK は、将棋を含む様々なボードゲームやカードゲームをリアルタイムで対戦できるインターネット上の多言語対応の対戦サイトです。何度かメールを交わすうちに、Stewart さんが、同地でチェスコーチを職業としており、彼の地元でチェスクラブを作ったり、また学校の生徒にチェスを教えたりしている人ということがわかりました。さらに彼は2008年から将棋を指すようになり、それをチェスの生徒に教えたところ、非常に喜ばれたとのことです。彼の書いているところによれば、将棋を覚えたチェスの教え子は、将棋を覚える前と比べると、チェスのルックとビショップ(それぞれ将棋の飛車と角の動きと同じ駒)の使い方がうまくなり、将棋が教え子のチェスの実力アップにも役に立っているとのことです。
そのような経験を元に、Stewart さんは、ニューヨーク将棋クラブの助けを借りて同地の大人向けの将棋クラブを主宰して立ち上げ、また、9月の新学期からは地元の学校でチェスだけでなく将棋も生徒たちに教える計画をたてていました。以上のような情報から、将棋を世界に広める会では、ささやかではありますが、将棋の盤駒を6セット寄贈することで、Stewart さんの活動を支援することを7月の定例理事会で決議しました。
Stewart さんから送られてきた、地元の大人用の将棋クラブ - DeSoto Shogi Club の第1回の将棋選手権の写真を披露します。7月18日に大会は行われたとのことです。大人用のクラブとのことですが、子どもも楽しんでいる様子がわかります。一番下の写真の、動ける方向が矢印で示されている駒は、英国の将棋普及家 George Hodges さんから Stewart さんが頒布をうけたものとのことです。
Stewart さんから、学校で将棋を教えてみた情報が入りましたら、またお知らせしたいと思います。
コメント