ISPS台北支部訪問団の報告
10月6日から8日までの連休に7名の当会の会員の団体7名が私費で台湾に渡航し、日本将棋連盟台北支部を訪れました。訪問団に参加した理事の小針の報告文がありますのでそれを掲載します。
<11/16追記> 誤って報告分の最終版の前のものを載せてしまいました。最終版を本日上書きしました。<追記終わり>
ISPS台北支部訪問団の報告
―以棋会友の旅―日本将棋連盟台北支部の要請を受け、10月6日(土)、7日(日)、8日(祝)の3日間、ISPSとしては初の訪台団一行7名が台北支部を訪問しましたので、報告します。
眞田理事長が腰痛で参加できなくなったため、宇都宮靖彦副理事長が団長となり、勝俣豊次郎理事が講師を務め、団員は袴田勇、森本幸男、渡邊騏一郎、新関満、小針俊郎(幹事)という構成となった。
初日は午前に羽田を出発し、昼に台北の松山空港着。午後、龍山寺を観光。なんとなく浅草の気分を満喫。夜はレストラン欣葉において中国班袴田班長のご友人蔵本幹也氏においしい台湾料理をご馳走になることができた。
二日目が本番である。11時に台北支部黒崎淳一支部長の案内でリバーサイドホテル台北(豪景大酒店)を出発。新生北路二段から長春路に入った会場近くのレストランで昼食をとり、1時から交流戦が始まった。同支部長は、8人の台湾青年を選抜しており、1名足りなくなっていたのだが、前支部長西堀国雄氏のサプライズ参加があり、予定通りの8人となった。これは同支部幹事長の大山幾夫氏(台湾象印社長)が密かに準備していた妙手であった。西堀氏は休眠していた香港支部を復活させ、ついで台北支部を創立、上海では日本人支部を立ち上げ、現在は大阪在住であり当会の会員でもある。
当日、台北支部の参加者は26名。内訳は台湾の方が19名で、日本人が7名。台湾の方の内、6人ほどが日本語を話せ、訪台団一行も中国班に所属する袴田、森本、小針の3人が北京語を話すので、対局が多いにも拘わらず、局後の検討も十分に行うことができた。台湾勢の中核は政治大学将棋部現役とOBだが、他にも九州大学で修士・博士課程を終えた化学の教授もいれば、弘前大学出身の医師もいた。強い人が三段でこれに二段、初段が続いており、支部長、幹事長の強化策が功を奏していることが分かる。
支部長から6局は林震煌と陳嘉緯の両氏が彫った駒を使用していると説明を受け驚いた。立派な彫である。ISPSには200名の会員がおり、将棋を指すことは人後に落ちない面々だが、駒師でもない限りこれだけの駒を彫ることはできないであろう。また張家瑋さんは中国語(繁体字)で将棋の入門書を執筆中であることを交流後の懇親会で聞くことができた。
文頭において初の訪台団と記したが、会員としては今年をとっても我々よりも早く石田克彦氏が、また数年前には太田氏が訪台され交流を深めていた。台北支部の方々がISPSに親近感をもち、今回の訪台招請に至ったのは会員諸兄の地道な努力に依るところが大きい。
中国語には「以棋会友」(棋を以って友と会う)という言葉がある。今回の訪台はまさにこれであった。宇都宮団長以下6名は5時間で5局指した。一人勝俣講師のみは、詰将棋、必至の講義を担当したばかりでなく、2面指し3面指しを行った。2泊3日の短い期間ではあったが、中身の濃い充実した3日間を過ごすことができた。
これも一重に台北支部長の黒崎淳一様、幹事長の大山幾夫様、前支部長の西堀国雄様はじめ支部会員の皆様がたのお陰である。最後に台北支部各位に深甚の謝意を表し、支部の益々のご発展を祈念して擱筆したい。ISPS台北支部訪問団 幹事 小針俊郎
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